金属棟カバー両側固定安全金具
金属棟カバー両側固定安全金具は、強度の小さい棟カバー部分を両サイドの安全金具にて耐力補強した、高強度でコストパフォーマンスに優れた安全金具です。木造、鉄骨造等の金属屋根の金属棟カバー部に設置できます。棟部の安全金具の設置は、太陽光パネル等の設置を邪魔しなく屋根全体をカバーできます。
1.引張り耐力に優れ安全です。
棟カバーの上部両側に安全金具を耐力補強材として配置し、両側の棟下地材と金属棟カバーと安全金具をビスで一体化させることで、棟下地材が転びにくくなると共に剛性が高まり、小さな金具で大きな引張り強さを得ることができました。軒先方向の引張り強さは、両サイド共1,300kgf(1.3t)以上の強さがあります。
【野地板:構造用合板12mm、棟板(貫板)下地材:24×48mm・上部材:18×89mm単板の引張強さ試験例で保証値ではありません。】
棟カバーの上部両側に安全金具を耐力補強材として配置し、両側の棟下地材と金属棟カバーと安全金具をビスで一体化させることで、棟下地材が転びにくくなると共に剛性が高まり、小さな金具で大きな引張り強さを得ることができました。軒先方向の引張り強さは、両サイド共1,300kgf(1.3t)以上の強さがあります。
【野地板:構造用合板12mm、棟板(貫板)下地材:24×48mm・上部材:18×89mm単板の引張強さ試験例で保証値ではありません。】
2.耐漏水性に優れ雨漏りの心配はありません。
棟部分は屋根の頂部に位置し雨漏りしにくい場所であると共に、金具本体はカバーを設け金具全体を止水し、裏面にはEPDMシーラーを設け金属棟カバーとの隙間を防ぎ、固定ビスはブチルゴム付ビスを用い室内への侵入を防いでいますので、雨漏りの心配はありません。
3.取付け施工が簡単で施工ミスを防ぎます。
EPDMシーラー付金具本体を片側5本、両側計10本の固定ビスで棟カバー下地材や野地板に固定し、カバーの取付けにより固定と止水処理ができ、簡単に取付けできます。固定ビスはドリルビスを用いていますので下穴無しで固定できます。
4.耐久性に優れ長持ちします。
主要部材は耐食性の高いアルミニウムとステンレス部材で構成しており、カバーはガルバニウム鋼板同等品を使用しており高耐久性を期待できます。
5.シンプルな構造デザインにより低コストを実現。
数多くの性能評価とシンプルデザインの追求により、引張り耐力と耐漏水性を確保しつつ低コストを実現しました。
セット内容
金属棟カバー両側固定安全金具〔重量:約700g〕
部材名 | 個数 | 材質 |
---|---|---|
①金具本体(t15×W70×L124mm) (アイストラップ10・ボルトナット付) (止水材:5×68×102mm付) |
2 | アルミニウムA6063-T5(アルマイト処理ブラック) SUS304(ブラック) EPDMシーラー |
②カバー(t0.35×14×73×126mm) | 2 | ガルバニウム鋼板同等品(ブラック) |
③φ5×L100mmブチルゴム付ドリルビス φ4.2×L19mmブチルゴム付ドリルビス |
6 4 |
SUS410(SG処理品) SUS410(SG処理品) |
④予備M6ナット・スプリングワッシャー | 各4 | SUS304(ブラック) |
取付け手順
1.安全金具位置 墨出しと仮置き
・棟カバーに金具本体の中心縦墨を両サイドに行って下さい。
・棟カバーの頂部から40~50mmの位置に横墨を両サイドに行って下さい。
・金具本体の縦センターを縦墨に合せ、両側に仮置きして下さい。
・金具棟側3個穴のセンターを横墨に合せ、両側に仮置きして下さい。
・棟カバーに金具本体の中心縦墨を両サイドに行って下さい。
・棟カバーの頂部から40~50mmの位置に横墨を両サイドに行って下さい。
・金具本体の縦センターを縦墨に合せ、両側に仮置きして下さい。
・金具棟側3個穴のセンターを横墨に合せ、両側に仮置きして下さい。
2.安全金具 ビス固定
・金具本体の縦・横墨に合せ、棟側上部にφ5×L100mmのブチルゴム付ビス各3本を差込み、また、中央部にφ4.2×L19mmのブチルゴム付ビス各2本を差込み固定して下さい(+2ビット)。
※注)ビス固定において、片締めにならない様、数回に分けて固定して下さい。
※注)強く締めすぎて野地板がバカ穴にならない様トルク管理して下さい。
・金具本体の縦・横墨に合せ、棟側上部にφ5×L100mmのブチルゴム付ビス各3本を差込み、また、中央部にφ4.2×L19mmのブチルゴム付ビス各2本を差込み固定して下さい(+2ビット)。
※注)ビス固定において、片締めにならない様、数回に分けて固定して下さい。
※注)強く締めすぎて野地板がバカ穴にならない様トルク管理して下さい。
3.安全金具 アイストラップ取外し
・金具本体についているアイストラップを取外して下さい。
※注)アイストラップ、ナット、スプリングワッシャーは後で使用しますので無くさない様保管して下さい。
・金具本体についているアイストラップを取外して下さい。
※注)アイストラップ、ナット、スプリングワッシャーは後で使用しますので無くさない様保管して下さい。
4.安全金具 カバー/アイストラップ 取付け(完)
・金具本体の上面にボルト穴に合せてカバーを取付けて下さい。
・ボルトにアイストラップをはめ込み、スプリングワッシャーとナットを挿入した後、ソケット(10)等を用いて締付けて下さい。
※注)ナットが外れない様にしっかり締付けて下さい。
・金具本体の上面にボルト穴に合せてカバーを取付けて下さい。
・ボルトにアイストラップをはめ込み、スプリングワッシャーとナットを挿入した後、ソケット(10)等を用いて締付けて下さい。
※注)ナットが外れない様にしっかり締付けて下さい。
■使用工具・機具:メジャー/マーキング材/+2ビット/M6ソケット(10)/+2ビット/電動ドリル等
適用範囲・注意・確認事項
- 野地板のある、木造、鉄骨造の金属棟カバー部に設置できます。
金属屋根(縦葺き・横葺き)等に取付けできます。
野地板の無い折版屋根の棟カバー部分には設置できません。 - 野地板の厚さ:構造用合板9mm以上、耐火野地板の場合は18mm以上。
- 金属棟カバーや棟下地材、野地板に損傷や強度不足の場合は使用しないで下さい。
- 金属棟カバー両側固定安全金具を片側だけ設置して使用した場合、引張り強さは大きく低下しますので、必ず両側に取付け使用下さい。
- 両サイドの安全金具の利用は、手前側の安全金具のアイストラップにつなぎ使用して下さい。反対側につなぎ使用すると引張強さを確保できませんので手前側に付け替え使用願います。
金具本体図・設置断面図
金具本体図 | |
---|---|
設置断面図 | Nタイプ |
Jタイプ |
|
Sタイプ |
|
Gタイプ |
製品性能
奈良県産業振興総合センター 安全金具引張強さ試験
試験体:金属棟カバー両側固定安全金具 W70 × L124 × t15mm:両側分2セット
野地板:構造用合板 厚さ12mm 910×450mm
タル木:45×45 ピッチ455mm
棟板(貫板)下地材:24×48mm、上部材:18×89mm単板
鋼板:W240(片側120)× L400× t0.4mm
ビス固定:φ5×L100mm→片側3本(両側6本)、φ4.2×L19mm→片側2本(両側4本)
野地板:構造用合板 厚さ12mm 910×450mm
タル木:45×45 ピッチ455mm
棟板(貫板)下地材:24×48mm、上部材:18×89mm単板
鋼板:W240(片側120)× L400× t0.4mm
ビス固定:φ5×L100mm→片側3本(両側6本)、φ4.2×L19mm→片側2本(両側4本)
試験体 | 90度(軒先方向) <最大荷重(KN)> |
---|---|
1 | 13.6 |
2 | 13.2 |
3 | 15.6 |
平均値 | 14.1 |
試験時の状況写真(斜めから)
試験時の状況写真(側面から)
試験後の状況写真