屋根雪下ろし命綱固定アンカー【棟固定タイプYK金具】
豪雪地帯(特別豪雪地帯)での屋根雪下ろしの安全性確保のため、『屋根雪下ろし命綱固定アンカー【YK金具】』の設置をお勧めします。棟固定タイプYK金具は、金属屋根の一文字葺き等の屋根で、単管を取付けにくい屋根や、単管を取付けたくない場合に、棟に取付ける工法を提案するものです。
YK金具はベース金具と伸縮できる支柱と1mワイヤーで構成しています。ベース金具で屋根との引張り強さを確保し、ワイヤーにて命綱(人)を支えます。ワイヤーが雪で埋まらない様に支柱の上方約1m位置に引掛けて置き、使用にあたってはワイヤー上部のワッカを取外し、命綱等に取付け、雪下ろし作業を行います。
適用範囲
- 屋根材:金属屋根や化粧スレート屋根等(瓦屋根は使用できません。)
- 棟下地材:木材等(鉄骨材は使用できません。)
- 野地板:厚さ9mm以上のヒキ板や構造用合板、耐火野地等(コンクリート材は使用できません。)
- 屋根勾配:2.5寸以上(屋根勾配が2.5寸未満の場合は漏水に問題無いか確認して下さい。)
1.軽くてシンプル・高強度。
YK金具は、支柱付ベース金具とワイヤーで構成していますので、軽くて(約2kg)、高引張強さ約9,000N(900kgf)を確保しています。
金具色は黒色とし、スリムデザインで目立たなくしています。
ベース金具は低い位置にあり屋根への曲げ引張り負荷は小さくて済みます。
2.取付け施工が簡単で止水性に優れています。
ベース金具本体をブチルゴム付ドリルビス12本で固定し、カバーや支柱のセット後、アイストラップを取付けることで、固定と止水処理ができ簡単に取付けできます。金具本体裏面にはEPDMシーラーがあり、室内に通じるビスのネジ部分にはブチルゴムを被覆し水が浸入しない様にしていますので、室内への雨漏り(漏水)の心配はありません。
3.耐久性に優れ長持ちします。
主要部材は耐食性の高いアルミニウムとステンレス部材で構成しており耐久性に優れています。カバーはガルバニウム鋼板同等品を使用しており、高耐久性を期待できます。
4.シンプルな構造デザインにより低コストを実現。
強度試験とシンプルデザインの追求により、平均男性体重(約78kg)の10倍以上の引張強さ約9,000N(900kgf)を確保しつつ低コストを実現しました。
5.アンカー位置はわかりやすく、雪を掘り出す手間を省けます。
支柱の高さは約1~1.7mに伸縮させることができ、積雪時は最大1.7m迄伸ばし見つけやすくします。雪の降らない時期は約1mに短くすることで目立ちにくくします。ワイヤー上部のワッカは約1m高さにあり、雪に埋もれにくく掘り出す手間を省けます。
6.YK金具のワイヤーで命綱や親綱ロープを支えます。
YK金具のワイヤー上部のワッカに命綱を直接取付け使用できます。また、ワイヤー上部のワッカに親綱ロープを取付け横移動できる様にもできます。
YK金具は、支柱付ベース金具とワイヤーで構成していますので、軽くて(約2kg)、高引張強さ約9,000N(900kgf)を確保しています。
金具色は黒色とし、スリムデザインで目立たなくしています。
ベース金具は低い位置にあり屋根への曲げ引張り負荷は小さくて済みます。
2.取付け施工が簡単で止水性に優れています。
ベース金具本体をブチルゴム付ドリルビス12本で固定し、カバーや支柱のセット後、アイストラップを取付けることで、固定と止水処理ができ簡単に取付けできます。金具本体裏面にはEPDMシーラーがあり、室内に通じるビスのネジ部分にはブチルゴムを被覆し水が浸入しない様にしていますので、室内への雨漏り(漏水)の心配はありません。
3.耐久性に優れ長持ちします。
主要部材は耐食性の高いアルミニウムとステンレス部材で構成しており耐久性に優れています。カバーはガルバニウム鋼板同等品を使用しており、高耐久性を期待できます。
4.シンプルな構造デザインにより低コストを実現。
強度試験とシンプルデザインの追求により、平均男性体重(約78kg)の10倍以上の引張強さ約9,000N(900kgf)を確保しつつ低コストを実現しました。
5.アンカー位置はわかりやすく、雪を掘り出す手間を省けます。
支柱の高さは約1~1.7mに伸縮させることができ、積雪時は最大1.7m迄伸ばし見つけやすくします。雪の降らない時期は約1mに短くすることで目立ちにくくします。ワイヤー上部のワッカは約1m高さにあり、雪に埋もれにくく掘り出す手間を省けます。
6.YK金具のワイヤーで命綱や親綱ロープを支えます。
YK金具のワイヤー上部のワッカに命綱を直接取付け使用できます。また、ワイヤー上部のワッカに親綱ロープを取付け横移動できる様にもできます。
屋根雪下ろし命綱固定アンカー【棟固定タイプYK金具】セット内容
A.ベース金具・支柱(ワイヤー付)
部材名 | 個数 | 材質 |
---|---|---|
①ベース金具本体(15×70×248mm) (保護材:5×68×122mm×2枚貼り合せ) |
1 | アルミニウムA6063-T5(アルマイト処理ブラック) EPDMシーラー |
②φ 5×L100ブチルゴム付ドリルビス | 12 | SUS410(SG処理品) |
③カバー(14×76×254mm:ブラック) | 1 | ガルバニウム鋼板同等品 |
④アイストラップ(IS10:ブラック) ((M6L25ボルト2個・ナット2個・SW4個(ブラック))×2 |
1~2 | SUS304 SUS304 |
⑤予備M6ナット・SW・平W(ブラック):各4個 予備4×16ドリルビス:6本 |
1 | SUS304 SUS410(SG処理品) |
B.支柱(ワイヤー付)部材名
部材名 | 個数 | 材質 |
---|---|---|
①支柱 [角パイプ:30×20×t2.0×L990mm] [チャンネル:25×15×t2.0×L990mm] [アングル :60×40×t4.0×W70mm:2個] (M6L40ボルト・ナット・SW・平W(ブラック)×1) (4×12ビス(ブラック)×2) |
1 | アルミニウムA6063-T5(アルマイト処理ブラック) アルミニウムA6063-T5(アルマイト処理ブラック) アルミニウムA6063-T5(アルマイト処理ブラック) SUS304 SUS304 |
②ワイヤー(4.0×L1,000)両端ワッカ加工 | 1~2 | SUS304 |
③フック(M6(φ5)×L40mm、チューブ30mm付) (M6ナット・SW・平W(ブラック)) |
1~2 | SUS304 SUS304 |
③フック固定アングル(46×25×t3.0×L50mm) (M6ナット・SW・平W(ブラック)) |
0~1 | アルミニウムA6063-T5(アルマイト処理ブラック) SUS304 |
⑤伸縮チャンネル固定ボルト (M6L20ボルト・SW・平W(ブラック)) |
2 | SUS304 |
施工手順
1.ベース金具本体位置 墨出し
・ベース金具本体の墨出しを屋根の棟包に行います。
※注)屋根の棟包内の水切りを破損しない位置を確認し、棟包の中央付近に横墨と縦墨を行います。
※注)金具位置は棟頂点から約20~30mm以上開けて下さい(ビスが棟端をはみ出さない様にするため)。
・ベース金具本体の墨出しを屋根の棟包に行います。
※注)屋根の棟包内の水切りを破損しない位置を確認し、棟包の中央付近に横墨と縦墨を行います。
※注)金具位置は棟頂点から約20~30mm以上開けて下さい(ビスが棟端をはみ出さない様にするため)。
2.ベース金具本体位置 仮置き
・横墨と縦墨に合せて、ベース金具本体を仮置きします。
・横墨と縦墨に合せて、ベース金具本体を仮置きします。
3.ベース金具本体 ビス固定
・ベース金具本体にブチルゴム付ドリルビス(φ5L100mm)12本で固定します(ビス固定は+2ビット使用)。
・下穴無しでビス固定できますが、φ3mmのドリルで下穴を開けておくと楽に取付けできます。
※注)ビス固定において、片締めにならない様、数回に分けて固定して下さい。
・ベース金具本体にブチルゴム付ドリルビス(φ5L100mm)12本で固定します(ビス固定は+2ビット使用)。
・下穴無しでビス固定できますが、φ3mmのドリルで下穴を開けておくと楽に取付けできます。
※注)ビス固定において、片締めにならない様、数回に分けて固定して下さい。
4.アイストラップ 取外し
・ベース金具本体のアイストラップ(ナットとSW)を取外します。
※注)アイストラップとナット・SWは再使用しますので、箱等に入れ落とさない様に注意して下さい。特にナット・SWは落としやすいので注意が必要です。
・ベース金具本体のアイストラップ(ナットとSW)を取外します。
※注)アイストラップとナット・SWは再使用しますので、箱等に入れ落とさない様に注意して下さい。特にナット・SWは落としやすいので注意が必要です。
5.カバー 取付け
・ベース金具本体にカバーを取付けます。
・ベース金具本体にカバーを取付けます。
6.ベース本体に支柱をセット
・支柱ベース金具に突き出ているボルトに合せて支柱を傾斜している方向を棟側にしてはめ込んで下さい。
・支柱ベース金具に突き出ているボルトに合せて支柱を傾斜している方向を棟側にしてはめ込んで下さい。
7.アイストラップ 取付け
・支柱セット後、ワイヤーφ18mmワッカ(小さい方)をアイストラップに挿入した後、アイストラップをボルトに差込み、SWを入れナットを締め付け固定して下さい。
※注)ビス固定において、片締めにならない様、数回に分けて固定してください。
・支柱セット後、ワイヤーφ18mmワッカ(小さい方)をアイストラップに挿入した後、アイストラップをボルトに差込み、SWを入れナットを締め付け固定して下さい。
※注)ビス固定において、片締めにならない様、数回に分けて固定してください。
8.支柱の傾き調整
・支柱の根本のM6L40のボルトを少し緩め、支柱の傾きを調整して下さい。
・屋根勾配は約3.0±0.5寸勾配で調整できます。
(傾きが合わない場合は、黒色の両サイドのビス2本を取外し、M6L40ボルトのみで傾きを合わして下さい。)
・支柱の根本のM6L40のボルトを少し緩め、支柱の傾きを調整して下さい。
・屋根勾配は約3.0±0.5寸勾配で調整できます。
(傾きが合わない場合は、黒色の両サイドのビス2本を取外し、M6L40ボルトのみで傾きを合わして下さい。)
9.支柱 ドリルビス固定
・支柱の傾き調整後、支柱固定ボルトを締め付け、備付けのドリルビスで左右各2本(計4本)で固定して下さい。
・支柱の傾き調整後、支柱固定ボルトを締め付け、備付けのドリルビスで左右各2本(計4本)で固定して下さい。
10.棟固定タイプYK金具取付け
※注)アイストラップの固定ボルトナットの緩みがないか、支柱固定ボルトナットの緩みがないか確認して下さい。必要に応じて、予備ナットを用いて二重ナットにして固定してください。
※注)アイストラップの固定ボルトナットの緩みがないか、支柱固定ボルトナットの緩みがないか確認して下さい。必要に応じて、予備ナットを用いて二重ナットにして固定してください。
11.支柱延長
・支柱の高さは約1.05~1.7Mで調整できます。
・支柱の高さ調整は、支柱上部の高さ調整ボルト2ヶ所を少し緩めてから行ってください。
※注)延長支柱の高さ約1.7M位置に目印がありますのではみ出さない様に注意して下さい。
・支柱の高さは約1.05~1.7Mで調整できます。
・支柱の高さ調整は、支柱上部の高さ調整ボルト2ヶ所を少し緩めてから行ってください。
※注)延長支柱の高さ約1.7M位置に目印がありますのではみ出さない様に注意して下さい。
12.高さ調整ボルトの固定
・高さ調整後ボルトを締め付け固定して下さい。
・高さ調整後ボルトを締め付け固定して下さい。
13.YK金具の使用と注意事項
・YK金具の使用にあたっては、ワイヤー上部のワッカを支柱フックから取外し命綱等に取付け使用して下さい。
・YK金具を2ヶ所に取付け、ワイヤー上部のワッカを親綱ロープに取付け使用することもできます。
※注)支柱は風速約60m/sや積雪に耐えれる様に設計していますが、強く引張ると破損しますので注意して下さい。支柱が破損した場合は支柱のみ取替えて下さい。
・YK金具の使用にあたっては、ワイヤー上部のワッカを支柱フックから取外し命綱等に取付け使用して下さい。
・YK金具を2ヶ所に取付け、ワイヤー上部のワッカを親綱ロープに取付け使用することもできます。
※注)支柱は風速約60m/sや積雪に耐えれる様に設計していますが、強く引張ると破損しますので注意して下さい。支柱が破損した場合は支柱のみ取替えて下さい。
その他
注意・確認事項
- 性能確保のため取付け手順を正しく守り施工願います。
- 棟下地材や野地板の損傷や強度不足の場合は使用しないで下さい。
- 金具の固定位置において、野地板があること、棟包内の水切りを破損しないことを確認して下さい。また、棟換気孔がある等漏水や強度低下の恐れがある場所には使用しないで下さい。
- 金具本体の取付けに関しては、付属の専用ビスを使用し取付説明書記載の本数で取付けて下さい。また、ビス固定後、ビスを抜くと漏水や強度低下の原因になりますので行わないで下さい。
- 金具本体の切断や分解は漏水や強度低下の原因になりますので行わないで下さい。
- 支柱は風速60m/sや積雪荷重では破損しない様に設計していますが、支柱の上部を人力等で強く引張りますと破損しますので注意して下さい。